見えない世界の力
この間、家の近くを通る救急車のサイレンの音を聞きながら
心友が私にこう言った。
「救急車がああやってサイレンならして走って来たとき、だいたい車は停まったり道をあけたりするけど、時々あけない車もあるし、自転車や歩行者とかはあまり気にしない人が多かったりするけどさ、1秒争う状況なわけじゃない?そこでもし間に合わなかったりして取り返しつかないこととかになったら、知らずにその原因になった人も、後々になって自分とか、自分の大事な人の時に同じような現象が起こるって思うんだよね。やったらやられるじゃないけど、見えないところで返ってくるって思うんだよね」
うんうん。納得。
心友はあんまりスピリチュアルとか興味なくて、
結構現実主義なので、私の話はほとんど興味ないんだけど、
時々ぽつりとそういう話をなんとなくしてくる。
たぶん、一般的に誰も彼もスピリチュアルについて深く理解してなくても
なんでもかんでもスピリチュアルで騒いでるって現象が好きじゃないだけなんだろうなって思う。
結構、心友の考え方ってスピリチュアリズム的だなって思う事が多々あるから。
前置きが長くなってしまったけど、
見えない世界って、心霊とかオカルト的な事を言ってるわけじゃなく、
この場合の見えない世界は、表面に出ない人の内心や潜在意識など。
昔から波動理論にはまって良く本を読んだりしていたけど、
波動理論が正しいという訳でなく、小さい時から直感的に感じていたことが
たまたま説明として、ひとつの理論として書かれているから。
スピリチュアル系の本でも、
石の本でも、宗教的な考え方であっても、
シークレットでも、マーフィーの法則や自己啓発関係の本でも
発信源(=宇宙意識のソースみたいなもの?)は同じ事を言ってると感じる。
人は、普段は表に出さない内なる思考に基づき現状という結果がある。
これは自分でも常々に思う事。
良くも悪くも、自分の潜在意識と呼ばれるもの、自分の波動と呼ばれるもの、
そういう見えない力が起こしているだけだ。
小さい時に私はよくいじめられたけど、親は知らなくて
ある日近所のおばさんがそれを目撃してうちの親に言って親がそれを知ったとき、
「なんでいじめられてるって言わないの!?」って言われた事があったけど、
いじめられてるとき、私は内にいつも語りかけてくれる声があって
それに従っていたから辛くなかった。
「大丈夫だよ。そうやって嫌な事をしてくる人も、人に嫌な事をしていればいずれ自分も同じ目にあうから、仕返ししたり考えなくていいんだよ。あなたは悪くない。見えない所でも人が見ていなくても我が見ている」
その時はなんの不思議もなくその時々聞こえる声に素直に納得して従っていた。
そのうち、みんないじめることをしなくなっていった。
社会人になってもいろんな事、特に人間関係は一番複雑で
人は人間関係によって大きく左右されてしまう事を沢山見て来たし、
今もそれを感じながら生きている。
どれだけ表面が人当たり良くて立派であって肩書きや武勇伝があろうとも
その人の内心がどうであるかによっていずれその人の身にふりかかってくる結果が待っているんだなってことを沢山見せられたし、
自分も経験してきた。
自分も、仕事でものすごく結果を出しているとき、
かなり過信や慢心に心が偏っていた時に、とある人に言われたこと。
「見えない世界をおろそかにしてはいけないよ。
見えない世界がぐちゃぐちゃだといずれは足下を救われてしまうよ。
現状がうまく言ってる様に見えても。
見えない世界をちゃんとしておかないといけないよ」
今ではこの言葉がずーっと心に残っている。
今までの自分を振り返る。
人にどう見られているかを常に心配していた自分。
その時の自分の言動、行動はどうだっただろうか。
そういう時は、話すことがすべて言い訳っぽい会話になってきた気がする。
そういう時は、本来の自分では生きていない。
だから当然、自分の思い描く今を全く生きていない事に気づく。
そして、そうやって生きていても
いずれは裏切ったとか言われてしまう結果にしかならない。
人が見てないからいいだろうって例えばポイ捨てしたりとか、
そういうことするとバチが当たるよとか、
日本は特に古くから神様が本当に沢山いると信じられて来た国だけに
水の神様、火の神様など始め、そこらじゅうに神様がいて見てるってことから
そんなことしたらバチあたるよって昔の人はよく言った。
病は気からとか、見えない世界に赴きをおいている考え方は本当に古くからあってずーっと伝えられ教えてこられてきたはずだ。
波動=意識とかいうけれど、本当にそう思う。
波動って発信しているもので互いに影響しあっている。
簡単な例だと、あの人なんか自分に対して怒ってない?とか嫌ってない?とか逆に好意持ってくれてるとかがなんとなく感じる事であったり。
その人が来るだけで場の雰囲気が暗くなる、また明るくなるとか、
心強い気持ちになったりとか、そういうのも見えない世界で交信してると
私は思っている。
最近の自分の対人関係や起こっている出来事を見て
今一度、この見えない世界について振り返ってみた。
良くも悪くも、自分が見えない世界で見えない力を使って
起こした現象だと思った。
人は考えが複雑になりがちだ。
この複雑になって悲観的になってるときは自分の希望としている現実からは
遠のいている。
複雑になる心理は、不安や怖れ、怒り、悲しみなどが多いけれど
その時に思う気持ちが現実を引き寄せている。
見えない力は好む、好まないか変わらず叶えてくれる。
こちらが心から相手の反応とか気にする事無く希望や愛、感謝を向けるとき、
その相手からは何も返って来なくても、違う形で返ってくる。
これは実証済みだから分かる。体感して生きて来ている。
潜在意識も健在意識もどちらも自分なのだが、
やはりどういう風に内観しているかで今を作り、明日が変わる。
今、この新しい状況を生み出したのも奥底にある自分の潜在意識と波動が生み出した結果であり、見えない世界の力が働いている。
だからこそ、
毎日これを忘れない様に生きて行くことが大事だと再認識した。
つづけていく事が大事。
それの積み重ねが生きて行く事。
うまく行ってないなと感じている時ほどこういう考えを忘れてしまう。
いや、忘れているからうまく行ってないと感じる結果を生み出しているのだろう。
見えない世界を大切にしよう。